闇子とは?力を止めるもう一人の自分。心の影と向き合う。
- yohei shiva
- 2024年7月29日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年7月30日
闇子は、心の中に潜む「無意識の防衛反応」。
そして、自己成長を止めている原因。
これらの防衛反応は
過去のネガティブな経験や環境から生じ、僕たちの行動や思考を制限します。
本記事では
闇子の概念を掘り下げ、その影響や識別方法、
そして闇子と向き合い解放するための対処法について詳しく探っていきます。
闇子を理解することで自身の中で止めている何かを知り
それらを癒す物語が始まります。

1. 闇子とは?
闇子は、過去のネガティブな体験や環境によって生まれた
無意識の防衛反応。そのパターンをキャラクター化した存在。
彼女たちは言葉を使うことができないので
心の中から「ネガティブな感情」を使って語りかけます。
その結果
自己価値観(私には価値がある)を曇らせたり
基本的信頼感(私は受け入れられている)を低下させたり
被害者意識(私は自由を奪われる)を生み出したり
不快感(私は受け取れない)を感じさせたりなど
その人の本来の力を発揮させなくするだけで無く、自己成長の機会を妨げます。
闇子は心を守るために生まれた存在ですが、
その存在が逆に、自己否定や自己制限を引き起こします。
それは、まるで、心のアレルギー反応のようなもの。
無意識の防衛反応として、闇子は
僕たちの思考や行動に影響を与え、何度も再現し、ネガティブな信念を強化し続けます。

2. 闇子の起源
闇子は、過去のネガティブな経験の中を生き続けています。
当時の経験が、心に痛みを残していて
「同じような痛みを、これから受けるようなことはあってはならない。」
と、闇子は考えています。
闇子にとって、当時の経験は「この世界の真実」として受け入れられ
ネガティブな信念として持ち続けています。
闇子は、誤解をしています。
もしかしたら、当時、起きたことは
実はポジティブな出来事だったかもしれないし
それに、物語には傷つく経験も含めて、続きの物語があります。
しかし、闇子は
当時の記憶の中を生き続け、止まっています。

3. 闇子の目的と役割。それによる影響
そんな闇子は、心を守るために
「私は価値がない」などの、僕たちの思考や行動に制限をかけ
行動やエネルギーを止めることで、危険から身を守ります。
また、自己肯定感(私はありのままでいい)を維持するために
他人との比較や競争を通じて自己価値(私には価値がある)を確立しようとします。
そのような想いから生まれた
闇子からのネガティブな感情を、僕らも信じて真に受ければ
結果的に、現実世界でエネルギーを失い
何か夢や目標に向かって挑戦するときも、誰かと一緒にいるときも
無意識のうちに、当時の感情を「再現」し続ける防衛反応を生み出します。
闇子は、心を守るために存在しますが、その影響で
自己制限やネガティブな思考パターンを引き起こし、私たちの成長を妨げます。
闇子にとっては、あなたが怯えて成長しないほうが、安全だからです。

4. 闇子の識別
闇子の声は「ネガティブな気持ち」そのものです。
この気持ちは、他人軸であり、エゴのエネルギーです。
例えば、悲観的であったり、敵対心であったり。
無関心や、やる気が起きない、恐怖心、負けたくない。など
ワクワクする無邪気な子供のような、自分発進の気持ちではなく
責任が他にあるような感情。後出し、リアクションのような感情。
現実、他人、自分に対する、この気持ちが浮かんできた
その瞬間こそ
あらゆる失敗法則、上手くいかない根本原因である
「他人軸」の始まりです。
闇子の声の影響を受けている。
と、分かる決定的なものは「動機」です。
闇子の場合、人のためといっても、その感情や動機を辿ると
自分の心を守るため、自己中心的(エゴ)です。
一方、星子の声は
周囲がどうであれ、否定されたとしても、少数派だとしても
自分の感情を頼りにしていて、前向きな感情や動機です。
自己観察と内省を通じて、これらの声を識別することが重要です。
闇子の存在を認識し、星子のポジティブな影響を強化することで、内なる平静を保つことができます。

5. 闇子が現れる時
闇子は、不安や恐怖など「心が危険を感じる時」に現れます。
その対象となるのは
他人に対してだけでなく、自分に対してや、現実の状況に対しても。
心が危険を感じる、それはつまり
基本的信頼感(私は受け入れられている)や
自己価値観(私は私のままでいい)が脅かされる、予感するとき。
闇子は自動的に防衛反応を起こします。
自己防衛反応は、合わせるか、逃げるか、戦うか。
闇子の行動は全部で10パターンあります。
1.今のままではいけない、完璧闇子
2.本音を出してはいけない、同調闇子
3.助けなくてはいけない、救世主闇子
4.がっかりさせてはいけない、幼児闇子
5.独りなら安全である、逃避闇子
6.誰かを演じれば安全である、仮面闇子
7.忘れてしまえば安心である、嗜癖闇子
8.権利を奪われたくない、権力闇子
9.思い通りいかないといけない、操作闇子
10.被害者になりたくない、攻撃闇子
この時、闇子はネガティブな信念を強化し、
自己保護のために行動を制限しようとします。

7. 闇子の影響を減らす方法
闇子の影響を減らすために
いくつかのステップがありますが、まずは
日常的に瞑想やジャーナリング(日記)を行い
ネガティブな信念、闇子に気づいてあげることが重要です。
そして、闇子を否定したりせずに、存在を認めてあげることから始まります。
もし、闇子が強く影響してる場合
闇子に近づくと、その当時の気持ちが蘇ったり
自分もネガティブな気持ちになることがありますが
もし、その段階であるなら、一旦、深呼吸をして
「闇子がそのように感じているんだ」ということを認識してください。
その感情は、今のあなたの感情ではなく
闇子が信じている想い。感情です。
ただ、闇子の気持ちを認めて受け入れてあげることが大切です。
気持ちが落ち着いていて、闇子に引っ張られずに
自身の過去や、感情を俯瞰することができるようであれば
闇子を慰め、光に変えていくための
いくつかのプロセスを辿ることで
「もう、自分は出てこなくてもいいんだ」と
闇子は癒され出てこなくなります。
闇子による体験を、星子の力へ。
本来の自分を輝かせる力として転化することができます。

8. まとめ
闇子は「愛」の存在です。
あなたを守るのも、恐れたり、悲しくなるのも
守りたい大切な想い、愛があるからです。
その闇子を許し、共に歩みを進めることを許可することで
癒しのプロセスは始まります。
そして、闇子は才能を磨かせてくれたり、得意苦手を教えてくれたり
人生での大切な学びを教えてくれます。
闇子のおかげで、痛みを知り
人の痛みに寄り添う大切さに気づくことができます。
闇子がいない、という人はいません。
嬉しい、ということは、反対に、悲しいも存在します。
嫌い、ということは、好きも存在しています。
マイナスに振ることができない振り子は
構造上、プラスに振ることもできません。
両方あって、現実は成り立っています。
全ては愛
闇子は、自己成長を阻む無意識の防衛反応ですが
自己観察と内省を通じてその影響を和らげることが可能です。
闇子を理解し、適切に対応することで、より健全で充実した生活を送ることができます。
これにより、内なる平和を保ち、自己成長を促進することができるでしょう。